70番 本山寺から79番 天皇寺まで(2日間コース)

70番から79番まで41.5km2日間コースです。いよいよお大師さんの故郷75番 善通寺にお参りいたします。
お遍路路も残りわずか、何と無く心に隙間が出来てきたのでは?
ここらで少し寄り道して気分転換も良いと思います。75番を打ち終えたあと讃岐の金刀比羅宮にお参りしてはどうですか?
電車に乗っても、寄り道道中ですので、元に戻り再スタートすれば88箇所歩き遍路に変わりません。本日は野宿のプライドをすこし横において、善根宿「まんだら」にお世話になり、他のお遍路さんと交流するのも良いでしょう。
あくまで野宿する場合、運動公園等です。


<各札所と野宿候補地、温泉、銭湯の情報ーー場所情報はKMLファイルに入っています>

70本山寺(もとやまじ)
香川県三豊市にある高野山真言宗の寺院。平城天皇の勅願により弘法大師が一夜の内に建立したと伝わっている。ご本尊の馬頭観世音、脇士の阿弥陀如来と薬師如来はこの時期に彫られ安置された。戦国時代長宗我部の軍勢は寺へ進駐しようとしたが住職に拒まれた為、切り殺してしまう。やがて内陣厨子が開きご本尊の手から血が出ており驚いた武士は境内から退き戦禍を免れた。山号は七宝山(しっぽうざん)。詳名は七宝山持宝院本山寺。開山は空海(弘法大師)と伝える。鎌倉時代再建の本堂は国宝に指定されている。
本尊真言:おん あみりと どはんば うん はった そわか
御詠歌:本山に 誰か植えける 花なれや 春こそ手折れ たむけにぞなる
(野宿適地)
枯木地蔵堂
妙音寺
池の中東屋
緑ヶ丘運動公園
Sたかせ天然温泉
道の駅いやだに温泉
弥谷山ふれあいの森公園
Sふれあいパークみの

71弥谷寺(いやだにじ)
香川県三豊市三野町にある真言宗善通寺派大本山の仏教寺院。標高382mの弥谷山南麓に所在。行基菩薩がこの山に登ったところ四国始め中国地方が展望できた。そこで東の峰に阿弥陀如来、西の峰に釈迦如来を安置した。後に大師が求聞持の秘法を修されていると、五柄の剣を得ると共に金剛蔵王権現のお告げが有りそれに基づき千手観世音を刻んで本尊とし伽藍を再興した。剣五山の山号もこれによる。
本尊真言:おん ばさら たらま きりく
御詠歌:悪人と 行き連れなんも 弥谷寺 ただかりそめも 良き友ぞよき

72曼荼羅寺(まんだらじ)
香川県善通寺市にある真言宗善通寺派の寺院。寺は弘法大師の祖先である佐伯家の氏寺として創建されたが大師留学後ご本尊の大日如来を勧請し金胎曼陀羅を安置し唐の清龍寺に模して伽藍を建立し寺号を我拝師山曼陀羅寺とした。境内には西行法師の[笠掛桜」と「昼寝石」の遺構がある。本堂から回廊づたいの観音堂には豊満端麗な尊様の聖観世音が安置されており、藤原時代の作と伝わる。
本尊真言:おん あびらうんけん ばさらだどばん
御詠歌:わずかにも曼荼羅拝む人はただ再び三度帰らざらまし


73出釈迦寺 (しゅっしゃかじ)
香川県善通寺市にある真言宗御室派の寺院。弘法大師は7歳の時この山に登り「仏門に入って多くの人を救いたい。この願いがかなうなら釈迦如来あらわれたまえ。もし願わなくば一命を捨ててこの身を諸仏に供養する」と言って、谷底に身を投げた。この時釈迦如来と天女が現れ、一命を救われた。大師は感激して釈迦如来の像を刻み堂宇を建て出釈迦寺と名づけた。我拝師山頂へは1.5km捨身ヶ獄禅定は是非参拝したい。我拝師山 求聞持院 出釈迦寺と号する。
本尊真言:のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
御詠歌:迷いぬる 六道衆生 救わんと 尊き山に 出ずる釈迦寺

74甲山寺(こうやまじ)
香川県善通寺市にある真言宗善通寺派の寺院。弘法大師は善通寺と曼陀羅寺の間に伽藍を建立しようとその霊地を探していたところ、甲山の麓の岩窟から老翁が現れ、暗示を受けた。大師は感激し石を割って毘沙門天の尊像を刻んで岩窟に安置した。その後、満濃池築造の別当に任ぜられて当地に赴任し薬師如来を刻んで工事の成功を祈願した。その徳を慕う農民により工事は完成した。そこで堂宇を建立し薬師如来を本尊として安置した。
医王山 多宝院 甲山寺と号する。
本尊真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか
御詠歌:十二神 味方に持てる 戦には 己と心 兜山かな

(野宿適地)
ホタル見公園

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75善通寺 (ぜんつうじ)
香川県善通寺市にある寺院。真言宗善通寺派総本山。屏風浦五岳山誕生院と号する。本尊は薬師如来。四国八十八箇所霊場の第七十五番、真言宗十八本山一番札所。和歌山県の高野山、京都府の東寺と共に弘法大師三大霊場に数えられる。平安時代初頭の807年に真言宗開祖空海の父である佐伯善通を開基として創建された。伽藍は創建地である東院と、空海生誕地とされる西院(御誕生院)に分かれている。
本尊真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか
御詠歌:我住まば よも消え果てじ 善通寺 深き誓いの 法の灯し火

76金倉寺(こんぞうじ)
香川県善通寺市金蔵寺町にある寺院。山号を鶏足山と称し、正式名は鶏足山宝幢院金倉寺(けいそくざんほうどういんこんぞうじ)。開基は和気道善、宝亀5年(774年)の創建と伝える。四国八十八箇所霊場の第七十六番札所。本尊は薬師如来、宗派は天台寺門宗。
円珍(智証大師)の生誕地として知られる。明治期には乃木希典が客殿を仮住まいにしていた時期があり、客殿には乃木ゆかりの品々が展示され、境内には銅像もある。
本尊真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか
御詠歌:まことにも 神仏僧を ひらくれば 真言加持の 不思議なりけり
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S銭湯大正湯
金刀比羅宮

77道隆寺(どうりゅうじ)
香川県多度津町にある真言宗醍醐派大本山の寺院。749年の頃この地は一大桑園であった。この桑園で和気道隆は誤って乳母を弓で射殺した。嘆き悲しんだ道隆はその供養の為桑の木で薬師如来の小像を刻み小堂を建て安置した。これがこの寺の始まりとされる。その後、弘法大師が薬師如来を刻んで小像を胎内に納め本尊とした。桑多山 明王院 道隆寺(そうたざん みょうおういん どうりゅうじ)と号する。
本尊真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか
御詠歌:願いをば 仏道隆に 入り果てて 菩提の月を 見まくほしさに

(野宿適地)
まんだら
丸亀運動公園

78郷照寺(ごうしょうじ)
香川県宇多津町にある時宗の寺院。行基菩薩により開基された。ご本尊の阿弥陀如来は行基菩薩の作とされている。後に弘法大師が荒廃した伽藍を改築し霊場と定めた。やがて理源大師や一遍上人が伽藍を再興した。天正の兵火で焼失したがその後伽藍は復興した。寛永年間には時宗の改められた。山号は仏光山。
本尊真言:おん あみりた ていぜい からうん
御詠歌:踊り跳ね 念仏唱う 道場寺 拍子を揃え 鐘を打つなり



S四国健康村
うたんぐら(このあたり)
S癒しの里さらい
八十場の水

79天皇寺(てんのうじ)
香川県坂出市西庄町にある寺院。宗派は真言宗御室派。金山の麓に日本武尊のゆかりの八十八の泉がある。弘法大師がこの泉の付近を巡錫中に霊感を得て、近くの霊木で十一面観世院菩薩と阿弥陀如来、愛染明王を刻んで泉の水源に安置したのが始まり。山号を金華山、院号を高照院と称し、天皇寺高照院とも呼ばれる。境内は崇徳上皇を祀る白峰宮に隣接し、元は白峰宮の神宮寺であった。
本尊真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
御詠歌:十楽の 浮き世の中を 訪ぬべし 天皇さえも さすらいぞある

<KMLファイルを開きダウンロードすればGoogle Earthでバーチャル遍路をお楽しみ頂けます>

ルート情報70番から79番 KMLファイル