11番札所藤井寺~遍路ころがしを経て13番大日寺まで(2日間)

いよいよ歩き遍路最初にして最大の試練「遍路ころがし」に突入します。
13番大日寺まで36.3kmのコースを二日で歩きます。
とにかく早く12番札所への登り口に入りたい。
11番を前日に打ち終えるか7時すぐに納経して臨みたい。
それから食糧の確保です。3食と非常食それと水です。
途中に柳水庵や焼山寺でビバックが可能ですが、誰もいない明かりの無い山中に一人テントを張る勇気のある方はどうそご自由に。
12番焼山寺からの下山には鏡大師経由の尾根越えコースもあるが、山越えのつかれた足を癒す為、神山温泉を目指します。
温泉にはいり、念入りに足の手入れをします。その日は温泉近辺で野宿します。
翌日は13番大日寺を目指します。
川沿いのだらだら道をひたすら歩きます。
野宿地は鮎喰川沿いで探します

<遍路に使用する靴について>
遍路道1200kmの94%は舗装された道です。一日8時間以上毎日歩き続けます。
その天敵は肉刺(マメ)です。肉刺は蒸れて柔らかくなった皮膚と靴下・靴のずれで起こります。
つまり蒸れを防ぐには通気性の良いメッシュ素材のウォーキング・シューズから選びたい。
登山道での安全性を重視し重いトレッキングシューズを選定する人がいますが、重いのでそれだけ足への負担が掛かる。
但し、固い舗装面をを長時間歩くのでクッション性は重視すべきです。
ゴア―テックスなど高級素材も所詮通気性に限界があり、メッシュ素材に叶わない。
風太くんは雨の日はスパッツ代わりにビニール袋と輪ゴムで防水しているがこれで充分です。
風太くんの愛用の靴はミズノLDシリーズのメッシュ素材の靴です。この靴を選んでから肉刺ができるのが激減しました。
靴で話題となるのは、エキゾチックな店名のウォーキングシューズ専門のチェーン店です。
ここで風太くんは大変な目に遭いました。
朝、店に入ると足のサイズを測定し、いつもより1cm小さい靴を勧められ、窮屈ですが?と聞いてもすぐに慣れますと自信ありげ、結局その靴を買いました。
それも定価で割引なしでした。
いざ履いてみると何時まで経っても慣れず、痛いのを我慢しながら履いていました所、踵の一部が瘤の様になりました。
今、新しい靴を履くと慣れるまでその瘤の所に肉刺が出来たり、当たる部分の靴の内側の生地がすぐに摩耗し破れる、とんでもない足に変形してしました。
人の話を聞くと、靴は夕方遅く足がむくんだ時に選ぶのが原則との事。
今、その靴屋にはさすがにウォーキングシューズの商品が豊富にありますので種類・定価を確かめに行くだけになりました。一応寸法を測ってもらい、しっかり商品・型番を覚え込み、同じ物をネットで購入する様にしています。
上記の靴はその店では12500円ぐらいしていました。
歩き遍路は長距離、長時間歩きますので、普段のサイズより2cm大き目を選び、靴下で調整する様にしてください。朝は厚手と薄手の2枚重ね、夕方は薄手の靴下を脱ぐという具合です。

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<各札所と野宿候補地、温泉、銭湯の情報ーー場所はKMLファイルに入っています>
11藤井寺(ふじいでら)
徳島県吉野川市鴨島町飯尾にある臨済宗妙心寺派の寺院。
大師は三方を山に囲まれた幽すいな霊地の心ひかれ堂宇を建立し17日間護摩修法され、堂塔の前に五色の藤を植えられ藤井寺となずけられた。天保年間に焼失しその後再建されたが、この間に真言宗から臨済宗に改宗している。金剛山(こんごうざん)と号する。本尊は薬師如来。なお、四国八十八箇所霊場のうち、寺号の「寺」を「じ」でなく「てら」と読むのは本寺だけである。
本尊真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか
御詠歌:色も香も無比中道の藤井寺真如の浪のたたぬ日もなし

12焼山寺(しょうさんじ)
徳島県名西郡神山町にある高野山真言宗の寺院。摩盧山(まろざん)正寿院(しょうじゅいん)と号する。本尊は虚空蔵菩薩。深い山中にあるため、四国八十八箇所霊場の中でも随一の難所として知られる。また、阿波霊場三難所の一つにも数えられ「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と呼ばれる。伝説によればこの山には魔の毒蛇がいて作物や人に火を吐いて危害を加えた。大師が登山しようとした時も全山火の海であったが法輪の印を結び真言を唱えて登ると次第に火は消えた、九合目に達した時、岩窟から毒蛇が飛び掛かった。その時、虚空蔵菩薩が現れて大師と共に毒蛇を岩窟に閉じ込めた。
本尊真言:のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おんあり きゃまり ぼり そわか
御詠歌:後の世を おもえば恭敬 焼山寺 死出や三途の 難所ありとも

(野宿適地)
神山温泉四季の里まえふれあい公園
S神山温泉
軽井沢レジャーランド

13大日寺(だいにちじ)
徳島県徳島市一宮町に位置する寺院。大師がこの地で護摩修法をされている時、大日如来が示現し一宇の建立を告げられた。そこで大師は大日如来を刻み本尊として大日寺とした、諸国に一ノ宮(神社)が建てられた時に別当寺としてその管理にあたった。一ノ宮の本地仏は行基菩薩作の十一面観世音菩薩だが、明治の神仏分離に当たり、十一面観世音を大日寺に移遷し、本尊とした。この為、現在は大日如来が脇仏となっている。
大栗山(おおぐりざん)、花蔵院(けぞういん)と号す。宗派は真言宗大覚寺派、本尊は十一面観音。
本尊真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
                   
御詠歌:阿波の国一の宮とは ゆうだすき かけて頼めや この世のちの世

<KMLファイルを開きダウンロードすればGoogle Earthでバーチャル遍路をお楽しみ頂けます>

ルート情報11番~13番KMLファイル